英国Vodafoneは、同社が保有する未使用の2.6GHz帯の周波数を、StrattoOpencellへ開放する3年間の契約に合意したことを発表した(注1)。これはOfcomが2019年7月に制度化した「ローカルアクセス免許」の適用第1号となった。
「ローカルアクセス免許」とは、携帯キャリアが保有する帯域(800 MHz、900 MHz、1400 MHz、1800 MHz、1900 MHz、2100 MHz、2300 MHz、2600 MHz及び3.4 GHz)のうち未使用の周波数を新たなユーザーに開放し、携帯キャリアと新規ユーザーが周波数を共用するもので、電波の更なる有効利用を促進して、製造、物流、農業、鉱業、健康、企業などの幅広い分野におけるイノベーションを後押しする狙いがある。
StrattoOpencellは、Vodafoneの2.6GHz帯の周波数を使用して、光ファイバーが整備されていない農村地域の消費者や企業の顧客に対して、最大120Mbpsのモバイルブロードバンドを提供する予定である。Vodafoneは、Ofcomの周波数共用政策が、農村地域における高信頼の超高速モバイルブロードバンドの展開をサポートするものとして歓迎している。
(注1)
https://mediacentre.vodafone.co.uk/news/uk-first-share-unused-4g-spectrum-rural-mobile-broadband/