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2019.09

  • マレーシア
  • 事業者のM&A・国際展開
AxiataとTelenorによる地域最大級の事業者設立計画とその挫折
2019年5月にノルウェーのTelenorグループとマレーシアのAxiataグループは、Telenorのアジア事業とAxiataの事業を統合し、MargeCoを設立して地域最大級の電気通信事業者となる構想を発表した。しかし、2019年9月にTelenorは、交渉のドアは開かれているとしながら、この計画を中止することを発表した。

Telenorがパキスタン、バングラデシュ、ミャンマー、タイ、マレーシアで事業を行っており、Axiataがネパール、スリ・ランカ、バングラデシュ、マレーシア、カンボジア、インドネシアで事業を行っているため、単純計算で顧客が約3億人、セルラー塔が6万基。新会社は、9か国、約10億人の市場で展開することになっていた。

MargeCoは、現在の資産状況を勘案して、Telenorの持ち分が56.5%、Axiataの持ち分が43.5%となる予定だったが、資本の交換や各国事業の整備等、課題が解決できなかったことで、交渉が行き詰まったようである。

2019年9月時点でAxiataは、インドネシアでの移動体通信事業を軸に香港のハチソンとの協力について交渉を開始しているようである。