[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2019.09

  • イギリス
  • 事業者のM&A・国際展開
スターシップ・テクノロジーズ、4,000万USドルの資金調達
配達ロボットの分野で最大の実績を誇るスターシップ・テクノロジーズ(Starship Technologies)が2019年8月、シリーズAラウンド(※)で4,000万USドル(約42億5,000万円)の資金を調達した。この資金は、大学キャンパス等への配達ロボット導入の拡大にあてる予定。

スターシップは、スカイプの創業者であるAhti Heinla氏とJanus Friis氏両名が2014年に設立した英国企業。現在、本部をサンフランシスコに、技術ヘッドオフィスをエストニアに置く。

スターシップが開発した配達ロボットは、半径5km圏内に15kgまでの荷物を運ぶ小型の自走式6輪車で、あらかじめ利用者に通知されたパスコードなどを入力することで、ロボットの蓋が開閉する仕組み。

2016年に、英国、ドイツ、スイスで、スーパーマーケット等がこのロボットを使った配達実験を行った。

2018年、スターシップは新たな取り組みとして、企業や大学の構内でロボットによる食料品等を配達するシステムの提供を開始し、2019年中に1,000台の導入を目指す。

一方、2018年11月には、一般消費者向けのロボット配達サービスを本格的に開始、英国のミルトン・キーンズ地区で、定額制サービスが始まった。これは、スターシップの公式アプリをスマートフォンなどにダウンロードして情報を登録し、その際に発行される専用アドレスをネットショッピングの利用時に入力すると、商品はスターシップ社の配送センターに届き、利用者が指定した日時に、ロボットが商品を自宅に配達するというもの。

(※)シリーズAラウンド:ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家がベンチャー企業に対して最初に出資する段階。