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2019.09

  • ドイツ
  • 電波関連
 ルーラル地域へのモバイル通信網拡張計画について、政府と事業者が協約を締結
2019年9月、連邦交通デジタルインフラ省(BMVI)は、通信事業者4社(ドイツ・テレコム、ボーダフォン、テレフォニカ・ドイツ、1&1ドリリッシュ)と、ルーラル地域を含む全国レベルのモバイル・ネットワークの拡張計画に関する協約を締結した。達成目標として、州レベルの世帯のカバー率を明示し、ルーラル地域においてサービスが提供されてない「ホワイトスポット」(weißen Flecken)の解消を図るとしている。主にLTEネットワークを拡張するが、LTEから5Gへのマイグレーションを図るうえで、5Gの基礎インフラを全国レベルで整備する一環としても位置付けられている。

2018年に国内で開催されたモバイル・サミットにおいて、通信事業者各社はルーラル地域への無線ブロードバンド網の整備をすすめることを明言していたが、今回、BMVIと協約を締結することで、以下の目標の履行が法的な拘束力を有することとなった1
 
  • 2020年末までに、全国世帯の99%をカバーする。
  • 2021年末までに、すべての州において世帯の99%をカバーする。
  • 4事業者は、共同で1,400基以上のマストを設置する。これに投じる費用を共同で負担し、いずれの事業者も利用できるようにする。
  • 連邦政府は、5Gオークションの落札額の支払いについて、事業者への便宜を図る。
なお、通信事業者4社は、5G免許を取得しており、以下のネットワーク拡張義務が課されている。上記の協約の計画もあわせて、今後、全国で無線ブロードバンドのネットワーク整備が急速に進むことが期待されている。
 
  • 2022年末までにすべての州において世帯の98%に100Mbpsを提供
  • 2022年末までにすべての連邦高速道路に伝送速度100Mbps、遅延最大10ミリ秒のサービスを提供
  • 2022年末までに接続機能レベル0/1(注)の連邦高速道路において、伝送速度100Mbps遅延10ミリ秒のサービスを提供
  • 2024年末までにすべての連邦高速道路において、伝送速度100Mbps、遅延10ミリ秒以下のサービスを提供
  • 2024年末までにすべての国道及び州道に伝送速度50Mbpsのサービスを提供
  • 2024年末までに港湾と内陸の中心的な水路網において伝送速度50Mbpsのサービスを提供
  • 2022年末までに1日2,000人以上の乗客が利用する鉄道に伝送速度100Mbpsのサービスを提供
  • 2024年末までに他のすべての鉄道に伝送速度50Mbpsのサービスを提供
  • 2022年末までに、1,000台の5G基地局と、ホワイトスポットに100Mbpsの基地局を500台設置
(注)上位レベル都市・地域を結ぶ道路
 1 https://www.bmvi.de/SharedDocs/DE/Pressemitteilungen/2019/063-scheuer-ausbauoffensive-fuer-laendliche-raeume.html 等