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2019.08

  • ドイツ
  • スマート社会
高速道路等で電化道路「eハイウェイ」の実証実験
ドイツでは、EVトラックが充電しながら走行できる電化道路「eハイウェイ(eHighway)」の実証実験が行われている。電化道路は走行中の車に電気を供給することで、航続距離や充電時間といった電気自動車の弱点を補うことができる。

パリ協定に基づき、気候変動や大気汚染問題への取組みの一環として、ドイツ環境省はじめ官民が一体となってテスト区間運用を行っている。

「eハイウェイ」は、該当区間に架線を張り、パンタグラフ付きトラックに電気を供給して貨物輸送を行うもの。従来のトロリーバスを、旅客輸送ではなく荷物輸送のトラックにして、駆動システムを電動からハイブリッドにしたかたちで、トラックは架線から給電するパンタグラフ、電気モーター、ディーゼルエンジン、バッテリーを搭載する。

エッセン州のアウトバーン5号線に、2019年5月に設置され実証実験が開始された。一方、バーデン・ビュルテンベルク州で行われている実験はアウトバーン上ではないため、「High」のない「eWay BW(Baden-Württemberg)」プロジェクトと名付けられている。

スウェーデンでは2018年4月に、ストックホルム・アーランダ空港の外側に全長2kmの商用車・旅客自動車が充電しながら走行できる世界初の電気道路「eRoadArlanda」が運用開始された。こちらは、道路に敷設されたレールと車をアームで結び、車はレール上を走行すると、レールからエネルギーが供給されるもの。

2017年2月には、スウェーデンのロベーン首相とドイツのメルケル首相が、電化道路の開発においてパートナーシップを深めていくことを表明している。