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2019.07

  • アメリカ
  • スマート社会
トランプ政権、「国家AI研究開発戦略計画:2019年改訂」を発表
トランプ政権は6月21日、2016 年にオバマ政権が人工知能(AI)研究開発における連邦政府の取組みを導くために策定・発表した「国家人工知能(AI)研究開発戦略計画」の2019年改訂版を発表した。

改訂版の計画は、トランプ大統領が今年2月に署名した大統領令「米国AIイニシアティブ」を反映したもので、AI 分野における米国のリーダーシップを維持するために産学官連携を強調する内容となっている。マイケル・クラティオス技術政策担当大統領副補佐官は、AI分野における米国の優位性が促進されることで、経済の発展、国家安全保障の増進、生活の質の向上が実現されると説明している。

今回の計画を構成する戦略は以下のとおり。

1) AI研究への長期投資を行い、米国のリーダーシップを維持できるよう投資に優先順位を付ける
2) 人と AI の共同作業を実現する効果的手法を開発する
3) AI の倫理的・法的・社会的影響を理解して対策を取る
4) AI システムの安全とセキュリティを確保する
5) AI 学習・テストのために共有できる公共データセットと環境を開発する
6) 基準・ベンチマークに基づいてAI を計測・評価する
7) AI 研究開発に必要な人材について理解を深め、AI に対応できる研究開発人材を戦略的 に育成するための機会を改善する
8) AI 分野での官民パートナーシップを拡大し、学術界、産業界、国際パートナー及び非連邦機関との連携を通じた研究開発投資機会及び実践的能力への転換を促進する