英国通信庁(Ofcom)は2019年7月25日、共用ベースで利用可能な周波数を「共用アクセス免許(Shared Access Licence)」又は「ローカルアクセス免許(Local Access Licence)」として先着順で割り当てる声明文書を発表した(注1)。
「共用アクセス免許」の対象となる帯域は、1800MHz帯、2300MHz帯、3.8-4.2GHz帯及び26GHz帯。26GHz帯は、700MHz帯と3.6GHz帯と合わせて欧州域内で5Gパイオニアバンドとして特定されているが、そのうちの低帯域(24.25-26.5GHz)を屋内利用限定で割り当てる。
一方、「ローカルアクセス免許」は、既に携帯キャリアに割り当てられているものの、地域によって使用されていない、あるいは、向こう3年以内の使用計画がないモバイル用周波数を、新たなユーザーに開放するもの。対象となるモバイル用周波数の帯域は、800MHz、900MHz、1400MHz、1800MHz、1900MHz、2100MHz、2300MHz、2600MHz及び3.4GHz。Ofocm声明文書の発表直後より、免許申請の受付が開始され、申請が認められた場合は、1免許あたり950ポンドで3年間使用することができる。
Ofcomは、新たな共用枠組みの導入によるローカルアクセスの実現によって、製造、物流、農業、鉱業、健康、企業などの幅広い分野において、イノベーションの恩恵を受けることが可能になるとしている。
(注1)
https://www.ofcom.org.uk/__data/assets/pdf_file/0033/157884/enabling-wireless-innovation-through-local-licensing.pdf