[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2019.07

  • ノルウェー
  • 次世代ICT
ノルウェー・ポスト、世界初の書状・小包配達ロボットを紹介
2019年6月27日、ロンドンで開催された「物流業界リーダー(Leaders in Logistics)」:ラストマイル配達2019(Last Mile Delivery 2019)」イベントの「新技術によるビジネスモデルの改善」セッションで、ノルウェー・ポストは、書状減少とB2C小包増加に対応する解決策の一つとして、同社が現在開発中の「世界初の書状・小包配達ロボット」を紹介した。

これは、自律走行型の配達ロボットで、引き出し式の各種サイズ(書状用の浅いものや小包用の深いもの)のロッカーが沢山ついた大きな箱の形をしており、最大100世帯にサービスを提供できるよう設計されている。顧客は、スマートフォンのアプリを通じて送信された暗証番号を利用してロッカーを開錠する。

ロボットは、朝、仕分け施設で書状と小包を積み込んでから、時速6km(早歩きのスピード)の低速で自律走行して指定された住宅地に向かい、目的地に駐車して配達業務を行った後、夜間に仕分け施設に戻る。移動可能範囲は4km。

ノルウェー・ポストでは、2018年7月に自律制御技術の専門企業バディ・モビリティ(Buddy Mobility)と提携して、自律走行型の配送ロボットを開発することを発表し、2018年11月からコングスベルグ市で実験を行っている。

ノルウェー・ポストは、実験発表時に、「ノルウェーの冬は自動運転車にとっての課題であり、今回の実験は、我々にとって重要なものとなる」と語っていたが、今回、「まだプロトタイプの段階だが、実験はかなりうまく進んでいる」と述べた。

しかし、こうした技術に関する規制がまだ十分に整っていないため、実証実験ではロボットに人が付き添わなければならないという。

ノルウェー・ポストは、「それでも、ロボットは住民に好評なため、将来、価格が下がれば、大々的に導入される可能性がある」と期待を示した。