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2019.05

  • アメリカ
  • 次世代ICT
USPS、郵便物の州際長距離輸送に自動運転トラックを使うトライアル開始
米国郵便庁(USPS)は、自動運転開発のスタートップアップTuSimpleと共同で、2019年5月21日より2週間にわたり自動運転トラックによる郵便物の輸送プロジェクトを実施すると発表した。

実験では、片道1,000マイル(約1,600km)離れたフェニックス~ダラスの郵便施設間をUSPSのトレイラーをけん引して5往復する予定で、夜間走行も実施する。実験中は、安全確保のため、エンジニアとドライバーが搭乗する。

USPSは、このプロジェクトを将来に向けた投資と位置付けており、サービスの向上、排気ガスの削減、コスト削減に自動運転車を使用していく可能性に言及。プロジェクトの終了後に、TuSimpleとの協力を続けていくかどうかを検討するとしている。

2017年10月には、USPSを監督する監察長官室(Office of Inspector General:OIG)が、自動運転による郵便配達車を導入する計画を発表している。早ければ2025年から、全国2万8,000のルーラル地域の配達ルートに「Autonomous Rural Delivery Vehicle」と呼ぶ車両を投入する予定だ。

市街地での郵便配達業務への投入や、ドライバーのいらない完全自動運転車の実現はまだ先と見られるが、長距離輸送での自動運転トラック利用はずっと早く実現する可能性がある。

USPSは、高速道路を使うトラック輸送サービスの外注に年間40億ドル以上を支出しており、その額は全国的な運転手不足で年々上昇している。自動運転トラックは、この費用を数億ドル削減できる可能性を秘めている。