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2019.04

  • イギリス
  • セキュリティ、プライバシー
緊急通報時に声を出せない場合の「サイレント・ソリューション制度」に関する普及啓発を進める国民キャンペーンが開始
緊急通報時に声を出せない場合の「サイレント・ソリューション制度」に関する普及啓発を進める国民キャンペーン「Make Yourself Heard」が4月8日より開始された。

同制度は、「999(英国における警察や救急への緊急通報番号)」にかけたものの、身に危険が迫っており、声を発することができない場合に、「999」の後に「55」を押せば、オペレーターにそうした状況(genuine emergency)が伝わるというもの。

サイレント・ソリューション制度は2002年より運用開始されたものの、制度の活用に関する十分な理解がまだ進んでいない。「999」にかけて無言のままであれば警察が助けに来てくれると誤解している場合もあるとされる。

今回のキャンペーンでは、サイレント・ソリューション制度においては、オペレーターから促された後に「55」を押さなければならないことを広く周知することを目的としている。イングランド及びウェールズにおける警察への苦情システムを監督している「警察行為独立局(the Independent Office for Police Conduct:IOPC)」が主催、「国民ストーキング啓発週間」(4月8~12日)の開始に合わせて実施したものである。

IOPCによれば、約2万件に上る「999」への通報があり、そのうち約5,000件が同制度に転送されるが、「55」が押されるのは50件程度で全体の約1%であるとしている。