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2019.03

  • ドイツ
  • 次世代ICT
ドイツポスト、ロボット配達など革新的サービスを中止
ドイツポストは、「戸建て用宅配ボックス」「車のトランクへの配達」「スマートロック」「ロボット配達」など、革新的なサービスを導入する計画を中止することを明らかにした。代わりに宅配ロッカー「パックステーション(Packstation)」の展開に注力する。

ドイツポストのフランク・アペルCEOは、日刊紙「ターゲスシュピーゲル」のインタビューで、戸建て用宅配ボックス「パケットカステン(Paketkaesten)」のニーズが期待したほど得られたかったことを理由に提供を中止すると語った。

「パケットカステン」のサービスが始まった2014年当時、「パケットカステン」は郵便受箱以来のすばらしい発明品と称賛されていた。しかし、「パケットカステン」は従来の戸建用郵便受箱より大きく、スペースを要するうえ、顧客はこれを購入するか賃借しなければならず、しかも、この宅配ボックスはドイツポストの小包配達にしか使えないことが、普及を妨げる要因となった。

一方、全国に3,500台設置されている宅配ロッカー「パックステーション」については、設置場所の確保が次第に難しくなっているが、今後も拡大し続けると強調した。

ドイツポストが自動車メーカーと協力して、複数の都市でテストしていた車のトランクに小包を配達するサービスについては、この技術の有用性は、市場に出回るすべての車がトランク配達対応の仕様となって初めて発揮されると指摘。

また、「スマートロック」については、市場規模がどの程度あるかわからず、導入の優先度は低いとした。

更に、2017年に試験運用がスタートした郵便配達支援ロボット「Postbot」(郵便物や小包を運んで、配達員の足をセンサーで探知して後ろを付いてくる)については、「装置の価格が高すぎる。これが利益を生むようになるまでに、いくつかの大幅な技術革新を経なければならない」とアペルCEOは語った。