[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2018.12

  • アセアン
  • 事業者のM&A・国際展開
地域内で激化する配車プラットフォームGoJekとGrabの競争
東南アジア地域では、配車アプリとプラットフォームのリーディング・カンパニーを決める競争が激化している。競争しているのは、インドネシアのGoJekとシンガポールのGrabで、両社ともに東南アジアの有力なユニコーンと目されている。

2018年11月にGoJekは、シンガポールでの自社アプリのトライアルを開始して、2019年初のサービスインを目指している。同社は、2018年9月にはベトナムでのサービスを開始し(GoViet)、タイでの参入機会を窺っている。元々バイクタクシーの配車サービスから事業を起こして買い物や食品配達、決済サービスに拡大してきたGoJekだが、シンガポールでのサービス展開は、当面、配車のみに専念するようである。

東南アジア地域のUberの事業を株式交換で取得したGrabは、GoJekの本拠地ではUberの資産を活用してGrab Indonesiaとして展開を早めている。2019年には、食品配達サービスと旅行関連の予約サービス、医療機関の予約・相談サービスを本格展開する予定になっている。

Grabは、東南アジア地域内では、マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナム、カンボジア、フィリピン、ミャンマーでの展開を始めており、トヨタやソフトバンク、中国の滴滴出行の出資を受けている。一方のGoJekはGoogleや中国のテンセントから出資を受けており、インドネシア市場での存在感は大きいものの、他国での展開については大きな課題となっている。