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2018.11

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  • スマート社会
欧州委員会、学校でのデジタル学習を支援する新ツール「SELFIE」の提供を開始
2018年10月25日、欧州委員会はデジタル教育行動計画の一環として、EU加盟国、およびロシア、ジョージア、セルビアを含む欧州の学校におけるデジタル学習を支援する新たなツール「SELFIE(Self-reflection on Effective Learning by Fostering the use of Innovative Educational Technologies)」の提供を開始した。今回の提供に先立って、EU14か国650校で同ツールの試験運用が2017年に実施され、参加者から寄せられた6万7,000件のフィードバックの内容が今回の新バージョンに反映されているという。

SELFIEはEU域内の合計25万校、7,670万人の学生と教師に対して提供可能であり、利用を希望する学校はオンライン専用プラットフォームを通じて8項目の質問形式に沿って各校のデジタル技術利用状況について自己申告する。申告に基づいて教師に対する特別研修やオンラインの安全性に関するアドバイスなど、各学校に適したデジタル活用方法を分析した「SELFIE学校レポート」が送付される。申請した内容については匿名性や個人データ保護が保証されており学校のランク付けに利用されることもないという。現在24か国語に対応しており、今後より多くの言語に対応させる計画である。

現在、SELFIEはセルビアの学校において既に利用可能で、来年初頭にはすべての西バルカン諸国にも導入されるという。2019年4月にはスペイン教育省との協力の下、最初のSELFIEに関する会議がマドリードで開催され、ツールを利用した各学校の代表が集まり、さらなる内容改善について協議する予定となっている。

欧州委員会は2019年末までに生徒、教師、スクールリーダー合計100万人のSELFIE参加者数の達成を目標としている。