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2018.10

  • イギリス
  • クラウド、ビッグデータ、電子政府
保健・ソーシャルケア省、デジタル、データ、テクノロジー活用に向けた政府のビジョンを示した政策文書を発表
保健・ソーシャルケア省は10月17日、「将来のヘルスケア:保健とケアにおけるデジタル、データ、テクノロジーに対する私たちのビジョン」と題する政策文書を発表した。
 
同文書は、政府がヘルスおよび社会ケア分野におけるテクノロジー、デジタルおよびデータの活用に関するビジョンを明確に示し、保健・ケアに携わる様々な組織と共有することで、同セクターに従事する140万人のNHS(国民保健サービス)職員および150万人の社会ケア職員が、イングランドにおいてより良いヘルスケアを提供し、人々の健康を高めることができることを究極の目標として作成された。
 
主に、デジタル、データ、テクノロジーの活用によってどのようなことを実現したいのか、更にどのようにそれを実施するのかを説明しており、今後、そのアプローチを決定していく予定である。
 
なお同省は、今後展開する取組みについて、既に答えが用意されているのではなく、同文書はあくまでも、公開協議の始まりであると位置づけているが、地方および全国レベルには、既に先進的な取組みが行われており、そのような優良事例を同政策文書で示しながら、関係者が共通のビジョンに向けて団結してイノベーションを十分に活用できる道を模索したいとしている。
 
主な概要は以下のとおり。
 
<ビジョン達成に向けて克服しなければならない課題>
*旧態依然のレガシーテクノロジーと商業的な慣行
*組織構造と事業実施における複雑性
*リスク回避的な文化
*投資可能なリソースが限定されていること
*公共の信頼の構築・維持
 
<四つの指針的原則>
*ユーザーニーズ
*プライバシーとセキュリティ
*相互運用の可能性と公開性
*インクルージョン
 
<アーキテクチャーに関する原則>
*近代的ブラウザを通してツールを提供
*インターネットを優先
*公共クラウドを優先
*レジスターやAPIでデータ層を構築
*最善のサイバーセキュリティ基準を採用
*患者記録のスタック層を分離させる
 
<優先事項>
*インフラ:サイバー犯罪からのデータの安全な保護と管理、オープン標準、ユーザーニーズに即した標準、最良テクノロジー
*デジタルサービス:ユーザーニーズからスタートするデジタル化
*イノベーション
*スキルと文化