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2018.09

  • イギリス
  • 次世代ICT
財務省、人命救助を目的とした量子技術の研究促進に5年間で8,000万ポンドを拠出すると発表
財務省は9月7日、人命救助を目的とした量子技術の研究推進を目的に、スコットランドの大学等に向こう5年間で8,000万ポンド(約11億5,000万円)を拠出すると発表した。
 
量子画像技術(Quantum Imaging technology)を用いることで、高品質のX線画像の提供が可能になる他、より正確な高品質ライブ画像が入手可能になることから、消防士による人命救助活動をはじめ、捜索活動、人質事件対応に活用すること等が期待されている。
 
助成の対象となるのは国内に四つある量子研究ハブで、助成対象となる主な研究内容は以下のとおり。
 
*QuantIC(量子エンハンストイメージング分野における量子技術ハブ):グラスゴー大学を中心に、ブリストル大学、エジンバラ大学、ヘリオット・ワット大学、オックスフォード大学、ストラスクライド大学、ウォーウィック大学の7大学が研究パートナーとなる研究ハブ。
 
*量子コンピューティング・シュミレーションハブ(Quantum Computing and Simulation Hub):オックスフォード大学が率いる研究ハブで、現行のスパコンでは対応できない複雑な問題を解決できるコンピュータの開発を進めている。
 
*量子センシング計量学ハブ(Quantum Sensing and Metrology Hub):バーミンガム大学が中心となって進めている、精度の高い密度・距離をマッピングし、採鉱・採掘プロセスに革命をもたらす研究。
 
*量子通信ハブ(Quantum Communications Hub):ヨーク大学が中心となり、通信傍受を受けることなく、支払い決済やデータ送信が実施できる安全なコミュニケーション手段の開発。