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2018.09

  • アメリカ
  • クラウド、ビッグデータ、コネクティッド
グーグルとT-モバイル、緊急通報時の携帯電話位置情報送信で合意
グーグルは9月19日、米国で使われているAndroid端末の位置情報を緊急通報センターに伝達することでT-モバイルと合意した。
 
米国では、年におよそ2億4,000万件の緊急通報が911センターに寄せられるが、現在ではその80%超が携帯電話から発信されている。携帯電話の現在位置はかなりの精度で把握できるものの、携帯電話から緊急通報が発信された場合に911センターに送られる位置情報は、移動通信事業者が提供する数百ヤード範囲という大まかなものとなっている。
 
しかし、今回の両社の合意により、Android端末を使うT-モバイルの加入者は今後、グーグルの緊急ロケーション・サービスからの位置情報を911センターに伝達することが可能となる。緊急通報用電話番号(911)に発信した携帯電話の位置が特定できないという問題の解決に、スマートフォンOS開発事業者と移動通信事業者が本腰を入れ始めたことが伺える。
 
なお、元FCC幹部職員3名の支援を受けて開発された「RapidSOS」という、スマートフォン等のネット接続機器からソフトウェア経由で911センターに位置情報を伝える技術が実装されている地区の911センターでは、位置情報はRapidSOSを経由して送信される。この技術は全米で5,700か所以上ある911センターのうち1,000か所以上で無料で利用されている。