[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2018.08

  • スペイン
  • 電波関連
経済企業省、5Gオークション(3.6GHz-3.8GHz)を実施
2018年7月、経済企業省(Ministerio de Economía y Empresa:MINECO)は、5G向け周波数としてのオークションを実施した。スペインでは、3.4-3.8GHzが5G用周波数とされており、そのうち、3.6GHz-3.8GHzの200MHzを40の周波数ブロック(5MHzごと)に分け、オークションが行われた。免許期間は20年。
 
オークションの結果、ボーダフォン(18ブロック)、オレンジ(12ブロック)、テレフォニカ(10ブロック)が落札した。入札最低価格は、1ブロック当たり250万ユーロで、総額1億ユーロであったが、最終落札総額は4億3,765万ユーロとなった。落札事業者の財務負担を軽減する措置として、20年間の分割払い(利息2.35%)が可能である。20年間の分割払いの利息を含めた支払額は5億4,214万ユーロとなり、そのほか、免許期間中の周波数保有料(spectrum reserve fee)(20年分)8億6,852万ユーロを含め、政府収入は総額14億1,066万ユーロが見込まれている。
 
オークションの参加資格は、過去3年間の年間売上が2億ユーロ以上の事業者に限定され、上記3社のほか、MásMóvilが参加資格を得た。ただし、MásMóvilは、3.4 GHz-3. 6GHz帯の周波数を他の事業者から獲得する方針を明らかにしており、今回、オークションによる周波数の獲得には積極的な姿勢を示さなかった。同社は、既に、3.4 GHz-3. 6GHz帯で40MHzを保有しているIberfibraを買収しており、更に、3.5GHz帯の40MHzを保有するEuronaから同帯域を購入したことを明らかにしている。そのほか、3.4 GHz-3. 6GHz帯では、オレンジ、テレフォニカが、それぞれ40MHzを保有しており、3.4 GHz-3. 8GHz帯全体では、各事業者とも80~100MHzの帯域を得ることとなった。
 
図表 3.6GHz-3.8GHz帯オークション結果
落札事業者 帯域幅 落札総額(ユーロ)
オレンジ(Orange Espagne) 60 MHz 132,044,533.56
テレフォニカ(Telefónica Móviles España) 50 MHz 107,462,458.60
ボーダフォン(Vodafone España) 90 MHz 198,141,528.48
合  計 200 MHz 437,648,520.64
出所:MINECO(http://www.mineco.gob.es/stfls/mineco/prensa/ficheros/noticias/2018/180725_np_subasta.pdf)