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2018.08

  • 韓国
  • モバイル
WiBro(モバイルWiMAX)サービス、12年の歴史に幕
世界に先駆けた5G商用サービス化に向けた準備状況が内外で大きく注目を集める韓国だが、その陰で、かつて国を挙げて開発と国際展開に取り組んだ一つのサービスがひっそりと歴史の幕を閉じようとしている。韓国でWiBroと呼ばれるモバイルWiMAXサービスを提供する総合通信最大手KTが、2018年9月末でサービスを終了する。
 
国産技術を取り入れたWiBroは、2006年にKTと移動通信最大手SKテレコムが世界に先駆けて商用サービス化した。政府はWiBroの展開に力を入れたが、LTE等の代替技術との差別化が難しくなり、加入者は2012年の104万人を頭打ちに衰退の一途をたどった。2018年6月末時点のKTのWiBro加入回線数は約12万。KTはWiBroサービス終了を見据えて、昨年からLTE Wi-Fiルータサービスへの加入者誘導による巻取りを進めていた。
 
KTは9月末のサービス終了で、科学技術情報通信部(部は省に相当)の承認手続きを進めているが、加入者の移行状況を見ながら、ネットワークの終了は年末までに段階的に実施する方針。WiBro用途周波数の2.3GHz帯は2019年3月に割り当て期間が終了するため、今後はWiBro跡地の活用法が注目される。