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2018.07

  • 韓国
  • クラウド、ビッグデータ、コネクティッド
通信キャリアのブロックチェーン戦略
韓国では2017年から金融以外にも幅広い分野で第二のインターネットとしてブロックチェーンの積極的導入を図ろうとしている。ICT所轄官庁の科学技術情報通信部(部は省に相当)は、2018年6月に「ブロックチェーン技術発展戦略」をまとめ、2022年までに国内ブロックチェーン市場規模を1兆ウォン市場に拡大しようとしている。主要通信キャリア3社もブロックチェーン市場の主導権確保を目指し、競争を本格化させている。以下、現在の3社の戦略を紹介する。
 
総合通信最大手キャリアのKTは、2017年に世界に先駆けてブロックチェーン活用の電子署名イメージ管理システムを開発して以降、ブロックチェーン技術を、系列カード会社の電子文書管理システム、ローミング料金精算に導入している。今後は電力仲介事業システムをはじめ、医療等幅広い分野でのブロックチェーン活用新ビジネスを2018年中に展開大する計画。さらに、今年7月に発表したブロックチェーン事業戦略では、今後ブロックチェーンを5Gをはじめとする固定・移動通信ネットワークやメディア、エネルギー、金融などの5つの事業プラットフォームに世界に先駆けて導入する戦略を発表。ブロックチェーンでは競合他社より一足抜きんでている。
 
移動通信最大手キャリアのSKテレコムは、2017年にブロックチェーン事業開発ユニットを立ち上げ、今年4月にブロックチェーン事業のビジョンを発表した。今後は資産管理や決済等のサービスでブロックチェーン技術を活用する計画。また、Token Exchange Hub事業を進め、スタートアップや中小企業がICOを通じて暗号通貨を発行する際、体系的な支援とアドバイスをする計画。
 
総合通信キャリアのLG U+は2017年末からブロックチェーン専門企業CERTONと組んで、医療関連証明書サービスの実証事業を進めている。国内の中規模以上の病院へのサービス導入を視野に入れている。