詳細ページ

AT&Tは6月14日、タイム・ワーナーの買収完了を発表した。AT&Tは、この買収で1,800億ドル以上の負債を抱えるが、同時に、ワーナー・ブラザースやCNN、HBOといったCATVチャンネルを獲得する。
 
タイム・ワーナー事業は、新たに編成されるメディア事業部門に組み込まれ、AT&Tのベテラン、ジョン・スタンキー氏が指揮を執ることになっている。
 
司法省は、この合併に反対していたが、裁判所はこれを承認している。同省は、現在、上訴すべきか否かを検討しているが、裁判所判決の執行延期は求めない方針を決めている。
 
司法省反トラスト局のマカン・デルラヒム局長は、判決が出た翌日のインタビューに応え、この合併が害をもたらすという考えに変わりはないとしている。
 
AT&Tは、6月14日に、司法省に書簡を送り、同社がCNN、TNTなどのタイム・ワーナーが所有していたCATVネットワークと、ディレクTVを含むAT&Tのコミュニケーション資産は分離しておく方針を明らかにした。同社は、この問題の法的決着が完全に着くまで、あるいは、2019年2月28日までのいずれか早いタイミングまではこの状態を維持するとしている。