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2018.06

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台湾経済部、5Gの推進を視野にEUとさらなる協力体制を構築へ
2018年6月、台湾経済部主催の台湾EU産業対話会議が台北市にて開催された。台湾とEUは2014年10月に研究開発に関するフレームワークを交わした。これに基づき、双方は年に一度、産業対話会議を開催している。以前の会議では、ミリ波や超高密度ネットワーク、モバイルエッジ・コンピューティングなどを含むトピックが取り上げられた。
 
また、経済部はEUの通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局と共同で5G関連の研究開発にも取り組んでいる。同部は、直轄の産業技術研究開発機関である工業技術研究院(ITRI)を通じて、2015年よりEUによる研究・イノベーションへの投資計画「Horizon 2020」に参加し、現在も進行中である。ムービング・ネットワークを含む多数のコア技術に関する台湾と世界各国の大手ICT企業による共同研究が進められ、5G端末や基地局システムなどの分野における台湾のプレゼンスが高まると期待されている。
 
「Horizon 2020」は、2020年に終了する予定で、それに続く7年間の新たな研究開発の助成プログラムとして、EUが「Horizon Europe」を進めていくとしている。冒頭で述べた会議では、台湾及びEUは2020年以降の協力関係について、「Horizon Europe」においても双方が引き続き長期的な協力体制を作っていくことで合意した。
 
このように、台湾はEUとの協力を通じて、5Gの推進を通じたイノベーション能力の向上、新市場の創出、企業競争力の強化、雇用促進などにもつなげていこうとしている。