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2018.05

  • EU
  • スマート社会
AI分野の各国連携と取り組みの強化を図るEU
2018年4月10日、ブルガリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、スペイン、フランス、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン、英国、ノルウェーの欧州25か国は、ブリュッセルで開催されたデジタルデーにおいて、人工知能(AI)分野の発展に向けた連携で合意し、宣言に調印した。今後、各国はAIの研究開発における競争性の確保や、AIの運用における社会、経済、倫理、法律面での問題への対処で協力を進展させていく。
 
4月25日には、欧州委員会により、AI分野の研究開発支援、投資強化、倫理的ガイドラインの策定に関する方針が示された。
 
研究開発支援や投資強化に関しては、2020年までにAIの調査研究とイノベーションに官民で200億ユーロ以上の投資を呼び込む目標を掲げた。この目標を実現するために、EUは研究開発促進プログラム「Horizon 2020」の枠組みで、2018年から2020年の間に15億ユーロをAIの研究開発支援に割り当てる。また、投資の面では、AI分野の企業やスタートアップに対して、欧州戦略投資基金を通じて2020年までに5億ユーロ以上を投資する計画を掲げた。
 
倫理面の取り組みに関しては、欧州委員会は2018年末までに、欧州科学・新技術倫理グループ(EGE)と連携しながら、EUにおける市民的、政治的、経済的、社会的権利を定めた欧州連合基本権憲章や、データ保護・透明性の規則に準拠したAIの開発・運用に関わる倫理ガイドラインを公表する計画を示した。