インターネットにおける表現の自由およびデジタル・プライバシー保護を守ることを目的として複数の利害関係者により2008年に設立された団体「グローバル・ネットワーク・イニシアティブ（GNI）」は3月27日、国際通信オペレータおよび通信ベンダ大手合計7社が新規に加盟することによって参加企業数が大幅に増加したことを発表した。
GNIの既存の参加企業である、フェイスブック、グーグル、リンクトイン、マイクロソフトおよびヤフーに、今回新たに加わったのは、ミリコム、ノキア、オレンジ、テレフォニカ、テレノール・グループ、テリア・カンパニー、およびボーダフォンの7社である。GNIには同企業の他にも人権および報道の自由を守る団体、研究機関、投資家など35以上の団体が参加している。今回の多くの通信事業者が新規に加盟したことにより、アフリカ、北米、中南米、欧州、中東、アジア大洋州の120カ国以上における合計15億人以上の加入者に対して、GNIが2年毎に見直しを実施しているユーザー権利保護基準が適用されることとなる。
GNIは、各国政府による検閲および利用者データの開示の要請、通信サービスへのアクセス制限などへの対策も含めて、今後もマルチステークホルダーのプラットフォームとしてデジタル領域における表現の自由とプライバシー保護を尊重するために、各国政府と建設的な解決策に取り組んでいくことを目指している。