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2017.04

  • 中国
  • モバイル
中国のキャッシュレス化

中国の中央銀行である中国人民銀行が2017年3月に、2016年の中国決済業務統計を発表した。それによれば、年間のキャッシュレス決済の件数は1,251兆1,100億回に、金額は3,687兆2,400億元に達した。特にモバイル決済業務が急成長しており、インターネット決済業務が安定的成長を見せた一方、電話決済業務が下落した。

モバイル決済業務の年間利用回数は、前年比85.82%増の257億1,000万回、金額は、同45.59%増の157兆5,500億元であった。インターネット決済業務の利用回数は、同26.96%増の461億7,800万回、金額は、同3.31%増の2,084兆9,500億元であった。支付宝(Alipay)、微信支付(WeChat Pay)、百度銭包(baifubao)等第三者決済機関の普及に伴い、2016年の非銀行決済機関によるインターネット決済業務は、同99.53%増の1,639億200万回、金額は、同100.65%増の99兆2,700億元に達した。

農村部において、電子銀行のユーザ数は成長しており、モバイル銀行業務の急成長に対し、インターネット決済と電話決済業務は鈍化した。モバイル銀行のユーザ数は、前年比35.14%増の3億7,300万人、モバイル決済業務の利用回数は、同61.51%増の50億8,600万回、金額は、同71.05%増の23兆4,000億元であった。

キャッシュレス化が進む中、モバイル決済最大手の支付宝は2017年3月、「キャッシュレス普及計画」を発表した。5年かけて中国をキャッシュレス社会にする目標を立てている。同社は6月中旬までに全国100以上の都市における100万以上の指定店舗において、支付宝の決済サービスを利用するユーザに対して奨励金を払い、4億5,000万のユーザにキャッシュレスの習慣を付けさせるとしている。