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2017.01

  • カンボジア
  • 電波関連
郵便・電気通信省、国内初の周波数オークションを実施

郵便・電気通信省(MPTC)は、2016年12月に、4G向けに800MHz帯と2.6GHz帯を割り当てる周波数オークションを実施した。カンボジアにおける周波数割当ては、これまで先願主義(first-come, first-served)に基づき行われてきたが、通信サービスの品質向上と国家歳入の増加を図るため、今回国内初の周波数オークションが実施された。

オークション対象となった周波数帯域のうち、2.6GHz帯の2×10MHz(2510MHz-2520MHz/2630MHz-2640MHz)については、カンボジアの第4位の事業者South East Asia Telecom(SEATEL)が落札した。SEATELは、800MHz帯の割当を受けていたGT-Tell (Excell) を買収し、2015年7月から同帯域でLTEサービスを提供するLTEサービス事業者である。800MHz帯の2×5MHz(829.5MHz-834.5MHZ/874.5MHz-879.5MHz)については、落札者はいなかった。

カンボジアにおけるモバイル加入者総数は約2,000万であり、モバイル事業者のシェアは、Metfone(ベトナムViettel資本)Smart Axiata(マレーシアAxiata資本)、CamGSMの大手3社がモバイル加入者全体の9割以上を占めており、SEATELとの格差は大きい。ただし、LTEに限ってみれば、SEATELの市場シェアは16%以上と、Smart Axiataの43%には及ばないが、Metfone、CamGSMなど他の大手事業者の同水準のシェアを有している。SEATELは、2016年末までに国内の23州すべてでのLTEサービスを提供するとしており、今回の周波数割当てによりサービスカバレッジの拡大が見込まれるている。