[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2016.11

  • 韓国
  • クラウド、ビッグデータ、コネクティッド
人工知能(AI)を中核事業化するICT業界

2016年3月に行われたGoogleの人口知能(AI)アルファ碁とプロ棋士の囲碁対局を目の当たりにし、いわゆるアルファ碁ショックからAIブームとなった韓国ICT業界では、AI技術開発と商品化がスピードアップしている。

インターネットサービス最大手NAVERは、2016年8月、AI活用自動翻訳アプリpapagoを開始。Papagoでは写真の中の文字まで通訳・翻訳が可能で、金額にかかわる内容の場合はリアルタイムのレートも適用して翻訳。ネット接続が不安定な環境下では事前搭載の生活会話コンテンツ活用に切り替える。10月に開催したNAVERの開発者向けイベントでは、AI基盤研究開発の具体的ビジョン「Ambient Intelligence」を紹介。研究開発組織を2017年初めに分社し、今後はロボティクスや自動走行といったAI活用技術に力を入れる方針。

移動通信最大手SKテレコムは音声認識技術とディープラーニングを適用したAIサービス「NUGU」を8月に開始。円筒形の家庭用AIスマートデバイスNUGUは、音声認識により、出前注文、音楽ストリーミング、スマートホーム、家電制御、音楽推薦・自動再生、天気やスケジュール情報案内、スマホ位置情報等の情報とサービスを提供する。また、クラウド上のソフトとAIプラットフォームのアップグレードで今後も多彩な機能を追加していく。

大手財閥SKグループのITサービス会社SK C&Cは、AI、ビッグデータ、クラウド、スマートファクトリーを今後の中核事業に据えた。中でもAIに最も力を入れ、IBMワトソン技術とビッグデータの融合で、産業別に特化したAIサービスを提供する計画。AI活用で無人コールセンター、児童癌検診、スマートホームショッピング推薦といったB2Bシステム構築を手始めに、自動対話型教育サービスやスマートホームのB2C/B2B2C型事業に拡大する計画。