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2017.11

  • 韓国
  • モバイル
5G早期商用サービス化を見据えたモバイルキャリア3社の準備状況

韓国では平昌冬季五輪での5G試験サービスを経て、2019年上半期に世界初の5G商用サービス化を目指し、官民挙げた準備が進められている。まず、2018年早期の5G候補帯域28GHz/3.5GHz帯の割当てのため、2017年秋から割り当て時期や条件などの具体的検討が開始されている。モバイルキャリア3社の中でもSKテレコムとKTが5G商用サービス化一番乗りをめざして技術開発競争でしのぎを削る。平昌冬季五輪の5G試験サービスで利用されるサムスン電子製の5Gタブレットも公開された。2017年秋の各社の5G取り組み動向を見てみよう。

5G開発で先行してきたSKテレコムは、9月末にサムスン電子と協力して世界初の4G/5Gネットワーク連動試験に成功。10月以降は屋外にとどまらず、屋内向け5G中継器の導入も開始した。5G活用の自動走行車分野にも力を入れるSKテレコムは、現在整備が進められている自動走行実験都市「K-City」内の主要実験区間で5Gインフラを2017年中に交通安全公団と共同で構築する。

KTは平昌冬季五輪で通信分野公式パートナー企業として5G試験サービスを実施する。五輪大会期間中に5G活用の自動走行バスやホログラム、360°VR、多視点映像等を提供する。大会向け5G試験ネットワーク構築は10月に完了。10月には高速道での衛星放送伝送試験、ICT集積地パンギョに構築中の自律走行実証団地での5G試験ネットワーク構築計画等を発表している。

LG U+は5G活用4K画質IPTVサービス試験を実施し、11月中旬からソウル市カンナム駅での3.5GHz/28GHz帯活用5G試験を開始している。LTEとの連動テストは今後実施の計画。

2018年からキャリア各社は早期商用サービス化に向け、実際のユースケースを意識した具体的分野での5G試験サービスを実施する予定である。