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2016.02

  • インドネシア
  • 放送・メディア
表現の自由とインターネット・サイト・ブロッキングII

2016年1月27日にインドネシアの最大手の電気通信事業者Telkomは、グループ企業からのNetflixへのアクセスをブロックすることを発表した。Telkomはその理由を「Netflixは、インドネシアで番組を提供するために必要な免許を保有しておらず、加えて、国内では違法とされるコンテンツがアップロードされている(1)」としている。

Telkomは傘下に国内最大の移動体通信事業者Telkomselや最大のWi-Fi接続事業者を抱えるため、その影響は有線での接続に留まらない。ブロードバンド接続の中心がモバイル網であるインドネシアにおいて、この措置による不利益は小さくない。

情報通信大臣は、「関連した政府判断を待って行動したTelkomの判断を理解し尊重する」とコメントした。一方で、2月1日時点で、他の電気通信事業者が、Telkomに追随するかどうかは不明であり、政府はNetflixへの接続を禁止しているわけではない。Netflixは、配信範囲を全世界に広げるとして130か国での配信を12月に開始したばかりで、インドネシアは、そのひとつの国である。

インドネシア情報通信省は、Netflixがどのように規制されるべきか、放送規制委員会と調整を行っているところであり、28日付で放送事業者に対して、免許条件を順守するように勧告している(2)。

(1)インドネシアではポルノと認定されるコンテンツのみならず、たとえば、取り扱いが非常にセンシティブな「9月30日事件」を扱ったドキュメンタリ―映画「The Act of Killing」がアップロードされている
(2)Surat Edaran Menteri Komunikasi dan Informatika Republic Indonesia Nomor1 2016