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2017.03

  • インドネシア
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
Telkom-3S衛星打上げ成功

2017年2月15日、国内最大の総合通信事業者テルコム・インドネシアは、フランス領ギアナよりTelkom-3S衛星の打ち上げに成功したと発表した。軌道位置は東経118度でTelkom-2の後継機となる。トランスポンダは、49本搭載しており、これまでのシリーズには搭載してこなかったKuバンドのトランスポンダの搭載が、新しい試みとなっている。

この衛星は、3T地域(1)の住民にICTサービスを提供することを最重要課題として設計されている。具体的には、HDTV、携帯電話及び広帯域インターネットのカバレッジを向上させることである。kuバンド・トランスポンダの搭載は、ネットワークの広帯域化の有効な手段とみなされている。

インドネシアでは、光ファイバで全国を接続する野心的なパラパリング計画が進行しているものの(2)、世界最大の島嶼国を有線で接続することは並大抵ではない。よって、不断の衛星通信ネットワークの更新は、インフラ整備を続けるために不可欠なものと見なされている。そうした文脈において、国内調達率の向上や国内での技術者育成といった、ネットワーク整備に留まらない、より大きな課題を抱えつつ、ネットワーク整備が進行している。

(1) Daerah Terdepan, Terluar, dan Tertinggal;辺境、外縁、未開地域。
(2) ICT World Trend(2016年12月)インドネシア記事参照