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2017.09

  • インドネシア
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
Telkom1衛星システムダウンによる通信障害

インドネシアでは、設計耐用年数を超えて使用してきた1999年打ち上げのTelkom 1衛星が2017年8月25日にシステムダウンしたため、国内通信に大きな影響が出た。2016年の検査時には、2019年までは運用可能との診断が出ていたとされ、当日には軌道位置の近隣を大量のデブリが通過したともされている。

特に影響が大きかったのは、銀行を中心とした金融機関のネットワークで、セントラル・アジア銀行では、全体の30%にあたる5,700台のATMが使用できなくなり、126のキャッシュオフィスと呼ばれる支店もお金を動かせなくなった。

国内最大の電気通信事業者Telkom社ではTelkom 1で提供していたネットワークを他のTelkom現用衛星や他社の衛星に振り替えて、迅速なネットワークの復旧に努め、たとえばセントラル・アジア銀行のキャッシュオフィスは2日間で121支店が営業を再開した。一方で、全ネットワークの移行までには、2-3週間かかると発表している。

衛星を保持・運用してきたTelkom社は、2018年に東経108度のTelkom 1の軌道位置にTelkom 4(仮称)を打ち上げ代替する計画を発表している。