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2015.07

  • インドネシア
  • 事業者のM&A・国際展開
Telkomによるグアムへの海外進出計画

国内市場で厳しい競争にさらされているインカムベント事業者Telkomは、グアムでCATV、ブロードバンド・サービス、携帯・固定音声サービスまでを提供しているGTA Teleguamの支配的な株式を、投資ファンドから3億米ドル程度で譲り受けることで6月上旬に合意した模様である。これが実現すると、インドネシア企業による最大級の海外での企業買収となる。米国公益事業委員会並びにFCCによる認可は、2015年7月10日時点では下りていない。

Telkomは、2014年にも海外進出を画策して、ニュージーランドの事業者との交渉を進めていたが、価格面で折り合いがつかず断念していた。

Telkomの国際部長は「グアムは非常に面白い市場で、我々の国際戦略に合致している」と発言している。GTA自体は従業員350名程度の小さな事業者であるが、いわゆるフルサービス事業者であり、海外事業の経験を積むために適切という判断があったことが想像される。しかし、それより大きな理由は、グアムは太平洋ケーブル網の要衝であり、南太平洋からインド洋にかけて大きな国土と海域を有するインドネシアにとって、地政学上の重要な意味を持つことにある。Telkom、GTA Teleguamは、ともに、東南アジアからグアム・ハワイを経由してカリフォルニアをつなぐSEA-USケーブルのコンソーシアムのメンバーである。