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2017.06

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東南アジアのデジタル市場規模は約500億ドル

コンサルティング会社Bain & Companyは、昨年一年間で東南アジアのデジタル消費者(1)は50%拡大して2億人に達し、市場規模が500億米ドルと推測されると報告した。また、こうした成長によって、同地域が主として米中の巨大デジタル企業の戦場となっているともされている。一方では、市場としてはまだまだ、バラバラの状態であるという評価もした。

報告書でも触れられているが、東南アジア地域のデジタル経済化の主導力は、4G携帯電話やWi-Fiといった高速無線接続の普及である。その部分を、報告書では、2億3,000万人のオンラインの消費者に加え、3億のスマートフォン利用者がデジタル消費を加速化させると表現している。

利用面では、最も額の大きな商材はチケットやホテルなどの旅行関連で220億ドル、続いて電子商取引が150億ドル程度と算定している。また、85%のユーザがSNSを利用しているとしており、SNSを通じたマーケティングの有効性を説いている。

地域では、ASEANを通じて、コネクティビティに関するプロジェクトが進行しているが、報告書の指摘のように国境によって市場が分断されている状態である。文化、歴史的に統合の難しい部分は後回しにして、可能な部分からの共通化はICTのみならず、地域の統合に非常に有益であろう。

(1) 実際に調査したのは、地域の10か国中、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6か国