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2017.07

  • サウジアラビア
  • 電波関連
規制機関CITC、国内初の周波数オークションを実施

規制機関である通信情報技術委員会(Communications and Information Technology Commission:CITC)は、国内初の周波数オークションを2017年5月に実施した。対象とされた周波数ブロックは700MHz帯の25MHz幅×2、及び1800 MHz帯の35 MHz幅×2であり、既存事業者のSTC、Mobily、Zainm、及び新規事業者Atheebの計4事業者が落札したことが、同年6月に公表された。免許期間は2018年1月1日から15年間。

周波数オークションについては、電気通信法付則(Telecommunications Bylaws Issued by the Ministerial resolution No. (11)(17/05/1423H(西暦27/07/2002)において、割当て方法の一つとして明文化されるなど、制度面では整備されていたが、これまで実施されてこなかった。CITCは、今回のオークションについて、通信サービス市場の競争強化、及び周波数利用の最大化を図ることを目的に実施に踏み切ったとしている。落札総額は6,010,556,000リアル(約16億米ドル)であり、最低価格で落札された場合よりも43 %高い金額となった。落札した各事業者は、2017年にそれぞれの社の落札額の30%を支払い、残額を10年間の割賦で支払うこととしている。

落札結果は、下表の通りである。このうち、700MHz帯、1800MHz帯の各5MHz幅×2は、新規事業者用に割り当てが予め決められており、モバイル市場の競争強化によるの同サービスの発展を図るCITCの意向が反映されている。また、今後のモバイル・ブロードバンド向け周波数に関しても、CITCは、市場メカニズムを使った周波数の割当てを実施していくとしている。

表 700MHz帯、1800MHz帯の落札結果
事業者 700MHz帯 1800MHz帯
Saudi Telecom Company(STC) 15MHz×2 10MHz×2
Zain Saudi Arabia 10MHz×2
Etihad Etisalat(Mobily) 5MHz×2
Etihad Atheeb(GO Telecom) 10MHz×2 10MHz×2
合計 25MHz×2 35MHz×2