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2015.09

  • アラブ首長国連邦
  • ブロードバンド
EtisalatとDu、固定通信網の共有を開始

通信事業者のEtisalatとDuは固定通信網の共有を開始した。固定通信市場はEtisalatによる独占状態にあるが、固定通信網の共有開始により、固定通信サービスの選択肢が広がり、同市場における競争の活性化が期待される。

アラブ首長国連邦(UAE)では、従来固定通信市場はEtisalatが完全に独占していたが、2007年にDuが市場に参入し、競争市場となった。しかし、Duのサービス地域はドバイの一部のエリアに限定されており、Etisalatによる市場の独占状態は解消されなかった。

こうした状況を解消するために、規制機関の電気通信規制局(TRA)の指導のもと、2010年頃からEtisalatとDuによる固定通信網の共有について検討が行われ、2011年には固定通信回線のシェアリング試験が開始された。当時は、試験運用を経てシステムの評価が完了次第、2011年内にも固定通信網の共有が開始される見通しであったが、実施は先送りされていた。

このたびの固定通信網の共有開始により、EtisalatとDuは国内全域を対象としたサービス展開が可能となるため、消費者の選択肢も増え、固定通信市場の競争促進が見込まれる。Duの最高経営責任者(CEO)は固定通信網の共有開始を歓迎し、売り上げの増加に期待を寄せた。ただし、同CEOは、固定通信事業は利ざやが小さいため、大きな利益にはつながらないだろうという見通しも示した。