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2016.12

  • フィンランド
  • 電波関連
700MHz帯の周波数オークションで既存事業者3社が落札

フィンランド通信規制庁(Finnish Communications Regulatory Authority: FICORA)は、2016年11月24日に700 MHz帯の周波数オークションを実施し、即日で落札者が決定した。オークション対象は703-733/758-788 MHzの60 MHz幅で、同時複数回入札(Simultaneous multi-round auction: SMRA)方式によって、2×5 MHzの6つのブロックがオークションにかけられた。1ブロック当たりの最低価格は1,100万ユーロで、FDD6ブロックを除いて、全て最低価格で落札された。落札者は既存事業者3社(DNA、Elisa、TeliaSonera)で、それぞれ2つのブロックを獲得し、落札総額は6,633万ユーロとなった。

表 700MHz帯の周波数オークションの落札結果(2016年11月24日)
周波数帯(ブロック) 落札者 落札額
703 - 708/758 - 763 MHz (FDD1) DNA Corporation 11 000 000 €
708 - 713/763 - 768 MHz (FDD2) DNA Corporation 11 000 000 €
713 - 718/768 - 773 MHz (FDD3) Elisa Corporation 11 000 000 €
718 - 723/773 - 778 MHz (FDD4) Elisa Corporation 11 000 000 €
723 - 728/778 - 783 MHz (FDD5) TeliaSonera Finland Oyj 11 000 000 €
728 - 733/783 - 788 MHz (FDD6) TeliaSonera Finland Oyj 11 330 000 €

700 MHz帯の免許はオーランド諸島を除くフィンランド全域に適用され、免許期間は2017年2月1日から17年間で、4G(LTE)の人口カバレッジ義務は2020年2月までに99%となっている。

なお、フィンランドは、欧州域内において、ドイツ(2015年6月)、フランス(2015年11月)に次いで、700 MHz帯の周波数オークションを実施した国となっている。欧州では、700 MHz帯を5Gの全国カバレッジと屋内カバレッジを実現するために使用する方針で、EU加盟国間での周波数の共通化(ハーモナイゼーション)に向けた検討が進められている。