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2015.05

  • フィンランド
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
運輸通信省、ブロードバンドのユニバーサル・サービスの最低速度を2Mbpsに引き上げることを提案

2015年3月18日、運輸通信省は、規制機関のフィンランド通信規制庁(FICORA)に委託したユニバーサル・サービスとブロードバンド速度に関する調査の報告をふまえて、2015年10月からユニバーサル・サービスとして提供されるブロードバンド接続の速度を現行の最低1Mbpsから2Mbpsに引き上げる提案を行った。

FICORAの実施した調査では、近年移動体や光ファイバの普及に伴い高速ブロードバンドが利用可能な地域が拡大していることが確認された。2014年末現在、30Mbps以上の固定ブロードバンドが利用可能な世帯及び事業所は81%に上る。また、モバイル・ブロードバンドも30Mbps以上の通信が可能なカバレッジは人口の約95%に上る。

こうした背景をふまえて、政府はユニバーサル・サービスとして提供されるブロードバンド接続の最低速度の引き上げは妥当であると判断した。また、オンライン・バンキングやメディア・アクセスといった基礎的なサービスの利用は国民の権利であり、その権利を保障するうえでもユニバーサル・サービスとして提供されるブロードバンド接続は欠かせないという見解を示している。

フィンランドは2010年にユニバーサル・サービスとしてのブロードバンド接続の提供を開始し、高品質かつ合理的な料金によるブロードバンド・サービスの利用が困難な地域において、ユニバーサル・サービス提供事業者を指定し、ブロードバンド・サービスの提供を義務付けている。