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2015.10

  • フィンランド
  • 事業者のM&A・国際展開
ノキア、アルカテル・ルーセント合併後の部門構成を発表

フィンランドを本拠とする通信機器メーカーのノキアは2015年4月、仏同業アルカテル・ルーセントを吸収合併すると発表した。株式買収額は156億ユーロとされている。7月には欧州委員会の同意も得て、2016年前半に株式の取得を行う予定である。合併後の新会社の資本所有割合は、ノキア:66.5%、アルカテル・ルーセント:33.5%となり、現ノキアCEOが新会社の長となるという。

ノキア経営陣は10月7日、合併に先立ち新会社の部門構成とそれぞれのソリューション提供体制を明らかにした。

  • モバイル・ネットワーク:無線及びコアネットワークのポートフォリオを統合し、エンドツーエンドのソリューションを世界レベルで提供する。部門の長はノキア出身者とする。
  • 固定ネットワーク:アルカテル・ルーセントの固定ネットワークビジネスを継承。部門の長はアルカテル・ルーセント出身者とする。
  • アプリケーション&分析:基本的にアルカテル・ルーセントのIPプラットフォームビジネス(クラウド・コンピューティング、セキュリティ、IoT等)を継承。部門の長はアルカテル・ルーセント出身者とする。
  • IP&光ネットワーク:アルカテル・ルーセントのIPルーティングや光トランスポート、ノキアのパケット伝送等、両者の開発技術を総合したソリューション開発を目指すが、技術的な主導権はアルカテル側が有する。部門の長はアルカテル・ルーセント出身者とする。

通信インフラ市場での新会社は、LTE及び固定ブロードバンド回線で、世界シェアが1位となること、また両社の主要サービス地域がノキアはアジア・欧州、アルカテル・ルーセントと補完的であるところから、両者の経営陣は合併のシナジー効果は高いと期待している。