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2016.12

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ノルウェー競争庁、移動体通信市場における支配的地位の濫用でテレノールに罰金を科すことを検討

2016年11月23日、ノルウェー競争庁は、国内最大手の通信事業者テレノールに対して、移動体通信市場における支配的地位の濫用に関する異議告知書を送付し、重ねて9億600万ノルウェークローナの罰金を科すことを検討していると通知した。

競争庁は、テレノールが2010年から2014年にかけて他社の事業展開を阻害し、移動体通信市場における競争を歪める行為があったと見ている。1件は、当時3番手の移動体通信事業者としてネットワークの拡大を図っていたネットワーク・ノルウェーとテレ2の合弁事業者のネットワーク未展開地域におけるアクセス提供に関する案件で、テレノールのアクセス提供条件がネットワーク・ノルウェーとテレ2の採算性を損なった可能性があると指摘している。もう1件は、テレノールが移動体通信サービスを提供する4社に対して排他的供給取引を行った疑いがあると指摘するものであり、それにより3番手のネットワーク事業者の顧客獲得が阻害された可能性があると見ている。

現在、ノルウェーの移動体通信市場はテレノールとテリアの2社が市場をほぼ独占している状態にあり、競争促進という観点で第三の移動体通信事業者の台頭が重要な課題として位置づけられている。