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2015.10

  • デンマーク
  • 事業者のM&A・国際展開
テレノールとテリアソネラ、デンマークにおける事業統合計画を撤回

2015年9月11日、ノルウェーに本拠を置くテレノールと、スウェーデンに本拠を置くテリアソネラは、デンマークにおける両社の事業統合について、欧州委員会によって提示された事業統合の承認条件をめぐる協議で合意に至らず、計画を撤回した。

テレノールとテリアソネラは、デンマークの通信市場における競争が激化しており、収入と利益の両面で困難に直面しているという理由から、2014年12月に両社のデンマーク事業を統合し、双方が50%ずつを出資する合弁企業を新たに立ち上げる計画を公表した。

事業統合の計画について欧州委員会は、移動体市場で2番手と3番手に位置する事業者間の合併により市場競争が損なわれ、料金の高騰やイノベーションの阻害につながるという観点から調査に着手し、その間、テレノールとテリアソネラは、2100MHz帯の2ブロックの売却や、ネットワーク・キャパシティの15%を新規の競争事業者に貸与するといった提案を行ってきたが、最終的には事業統合の計画を断念するに至った。

今後、両社は従来通りデンマーク市場で競争していくことになるが、同時に戦略的なオプションについて検討していく意向を示している。