2015年11月12日、スウェーデンに本拠を置き、映像コンテンツなどを提供するメディア企業のModern Times Group（MTG）は、世界最大規模のeスポーツ企業DreamHackの買収を発表した。
DreamHackは、eスポーツ分野のリーディングカンパニーであり、1994年にスウェーデンで創業した。これまでeスポーツの欧州チャンピオンシップ（DreamHack Open）、オンラインゲームのDota 2のプレイヤー向けの国際リーグ、ならびに、世界最大規模のデジタル・フェスティバルDreamHack SummerやDreamHack Winterなどの運営実績がある。同社が2014年に開催した七つのイベントのオーディエンスは10万5,000名に達し、イベントのオンライン視聴時間は3,400万時間を計測した。
MTGは、民間投資家と同社幹部の資金により、DreamHackを2億4,400万スウェーデンクローナで取得し、完全子会社化した。MTGの社長兼最高経営責任者は、「DreamHackはスカンジナビアにおけるeスポーツのリーディングカンパニーであり、オンラインリーグやライブイベントは数百万のゲーマーを引きつけている。オンラインのビデオゲームは成長著しい分野であり、われわれはビデオゲームへのコミットメントを強化していく」とコメントしている。
MTGはDreamHack以外にも、世界最大規模のeスポーツ企業ESLの75％を取得済であるほか、大規模なゲーム・コミュニティやゲーミング・チャンネルも保有するマルチチャンネル・ネットワークのZoominやSplayにも投資している。