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2017.06

  • スイス
  • 電波関連
Ofcomがモバイル・ブローバンド用にマルチバンドの割当てを検討

スイスでは、700MHz帯、1400MHz帯、3400~3800MHz帯において、2019年から利用可能になる帯域があり、規制機関Ofcom(Federal Office of Communications)は、モバイル・インターネットやモノのインターネット(IoT)の今後の普及に伴うデータ量の急増に対応するため、これらの帯域を、5Gを含めたモバイル・ブロードバンドを中心に割り当てることを検討している。

Ofcomは、2017年5月末からコンサルテーションを実施している。一部の帯域では、モバイル・ブロードバンド以外への割当ても検討されており、各関係者から意見を求めている。

  • 700MHz
    2019年より利用可能になる30MHz幅×2(703 - 733MHz/758 - 788MHz)の割当て、及びダウンロード専用に20MHz幅(738 - 758MHz)の割当てが検討されている。ただし、700MHz帯については、公共安全サービスに対する一部の周波数の割当ても検討されており、関係者の意見を求めつつ、政府方針を策定することとしている。
  • 1400MHz帯
    2019年から利用可能な帯域幅は最大91MHz幅であるが、上位帯域(1492 - 1518MHz)と下位帯域(1427 - 1452MHz)が、無線リレーシステムに優先的に割り当てることが検討されており、このため、最終的に、それらの帯域の間にある40MHz幅(1452 - 1492MHz)のみを割り当てることも政策オプションとして挙げられている。
  • 3.4GHz-3.8GHz帯
    Ofcomは、3.6GHz帯以下の割当てとしては、190MHz(3410 - 3600MHz)の時分割(TDD)方式、又は、80MHz幅×2(3410 - 3490MHz/3510 - 3590MHz)の周波数分割(FDD)方式の、2つのオプションを提案している。そのほか、TDD用に3.6 – 3.8GHzの200MHz幅を割り当てることを提案している。
    現在、3.6-3.8GHz帯は、衛星地球局に使用されており、既存免許人が既存割当ての継続を要望しているため、再割当ての帯域幅に一定の制限が加えられる可能性もある。また、自転車ロードレースであるツール・ド・フランスやツール・ド・スイスといったの短期イベントに同帯域を使用することも検討されている。

コンサルテーションの期限は2017年7月31日までとされており、Ofcomは、関係者から提出された意見をまとめて、これら帯域の割当て計画を具体的に定める方針である。