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2015.12

  • イギリス
  • スマート社会
マンチェスターにおけるIoT技術を活用したスマートシティ構築実験プロジェクト計画

文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は2015年12月3日、様々なIoT技術を用いたスマートシティの構築実験プロジェクトについて、候補に挙がっていた22プロジェクトからマンチェスターを実験都市として選出したと発表した。

同市は、同プロジェクト候補として名乗りを上げた際、地元企業の連携団体が率いる官民で構成されるコンソーシアム「CityVerve」を立ち上げ、利用サービス・商品のカスタマイズや効率・柔軟性の向上をもたらす可能性のある様々なIoTの活用方法を提案していた。

今年度、政府はIoT関連プロジェクトに4,000万ポンドを投資する予定で、そのうち同プロジェクトに1,000万ポンドが助成される。

CityVerveに盛り込まれるIoTプロジェクトは、ヘルスケア、交通・運輸、エネルギー・環境、文化・コミュニティの4分野に大別され、主な内容は以下のとおり。

  • 慢性呼吸器系疾患のマネジメント:バイオメトリックセンサーネットワークを構築し、慢性疾患患者の症状への対応を改善し、地元のヘルスケアサービスの改善に努める。
  • コミュニティウェルネス:公園をはじめ主な通勤・通学経路にセンサーを設置し、個人やグループによる運動や活動の状況を把握・記録し、その情報を利用者に提供することで、運動を推奨する。
  • 話すバス停:バス停にロケーションベースのサービス、センサー/ビーコン、モバイルアプリ、インテリジェントデジタルサイネージ等を導入することで、乗客はバスを待つ際に自動的に「チェックイン」し、バス会社に利用者がいることを伝える。
  • スマート電灯:交通量の増加と交通渋滞は大都市の抱える問題であるが、乗用車から他の公共交通サービスの利用に切り替える際に重要となる安全性を担保するため、従来の街灯の補完的なサービスとしてスマート電灯を導入する。
  • 自転車共有:プロジェクトの対象エリアとなるマンチェスター市内のイノベーション指定地区「Manchester Corridor」の主要道路を今後、自転車・バス専用道路とし、市民が提供する自転車にIoT無線タグを付け、安価な自転車共有化を試みる。
  • スマート大気モニタリング:街灯や道路上の各種設備などにIoTタグを設置し、異なる場所や高度で大気の質を把握する。