BBCは11月6日、開発中の聴取者参加型のインタラクティブ音声ドラマ「The Inspection Chambers」を実験的に発表した。
これは、BBCの研究開発部門内の「インターネット研究・未来のサービス」チームが手掛けたもので、AIスピーカー等の新しいメディア媒体を通じたコンテンツ開発の一環として実施されたもの。
当面はアマゾンのAIスピーカー「アレクサ」を通じて聴取が可能で、今後、他のプラットフォームでも利用が可能になる予定である。
同ドラマは、スタンリー・パラブルやパパサングレのようなビデオゲーム、或いはフランツ・カフカやダグラス・アダムスといったストーリーにヒントを得て制作されたもので、ドラマでは、聴取者は第4の登場人物として参加することになる。
ストーリーは、デイブと呼ばれるコンピューターが、二人の科学者によって第4の登場人物である聴取者が取り調べられ、聴取者が一体どのような「生き物」なのかを探ると説明し、いくつかの質問を行う。この答えによって、ストーリーの展開が変わるという仕組み。
ホールBBC会長は、メディアとの「相互作用」を行う上で重要な鍵となると説明している。
同音声ドラマは、初期的なアイデアや実験的な取組を視聴者に試してもらうプロジェクト「BBCテイスター」のウェブページおよびアマゾンのアレクサ・スキルストアから入手が可能となっている。