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2012.12

  • EU
  • 電波関連
現在UMTS用途で使用されている2GHz帯の周波数を4G向けに開放することを欧州委員会が決定

EUはデジタル・アジェンダにおけるブロードバンド普及目標の達成、ルーラル地域への高速ブロードバンド・サービスの提供、経済・雇用の活性化などを実現するために無線ブロードバンドの普及を政策課題としている。その中で現在、中心的に取り組まれているのは、周波数の確保や効果的な管理・運用である。2012年2月には、2013年1月1日までにアナログテレビ向けに利用されている800MHz帯を無線ブロードバンド用に開放する措置を取るよう全てのEU加盟国に要求するプランを欧州議会が承認した。

そして2012年11月には、現在UMTS通信に使用されている2GHz帯の1920-1980MHzと2110-2170MHzをLTE等の4G向けに開放する決定を欧州委員会は行った。決定に基づきEU加盟国は該当する周波数を2014年6月30日までに開放し、異なる技術間の協調を図る措置が義務づけられる。

欧州委員会の決定により、移動体通信事業者は収益が見込まれる通信網への投資機会を得ることとなり、高速ブロードバンド・サービスを求める消費者の要求に応えることができる。また、欧州委員会がデジタル・アジェンダの中で掲げるブロードバンド目標(2020年までに欧州全域で30Mbpsのカバレッジを達成)にも貢献する。欧州委員会でデジタル・アジェンダを担当するクルース副委員長は、加盟各国はすみやかに免許条件の変更に着手しなければならないとコメントしている。

なお、欧州委員会は今回の決定により米国の倍量の高速無線ブロードバンド向け周波数を確保したと述べている。