2018年1月9日、欧州委員会の委員とオンライン・プラットフォームの代表者は違法オンライン・コンテンツ対策の進捗状況について協議するため、ブリュッセルにて会合を開催した。会合では、テロリスト・プロパガンダ、ゼノフォビア（外国人嫌悪）、人種差別、ヘイトスピーチおよび知的所有権の侵害などが議題として取り上げられた。
近年、欧州委員会は違法オンライン・コンテンツ対策に力を入れており、オンライン・プラットフォームの事業者に対して、暴力的なコンテンツや過激なコンテンツの自動的な削除も含めて、迅速に対応するよう求めてきた。
欧州委員会はオンライン・プラットフォームによる取り組みについて、成果が現れつつあるが依然として多くの課題があると指摘したうえで、各国の規制機関との緊密な協力関係の構築、事業者間でのノウハウの共有、違法コンテンツの再掲を防ぐためのアクションなどさらなる取り組みの強化を求めた。欧州委員会は今後もオンライン・プラットフォームとの連携を強化していき、必要な場合は現行の規制枠組みを補足する法案を提出する意向を示している。