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2017.10

  • EU
  • セキュリティ、プライバシー
欧州委員会、オンラインにおける違法コンテンツ対策のガイドライン・原則を公表

2017年9月28日、欧州委員会は、オンライン・プラットフォームにおいて、憎悪、暴力、テロリズムを誘発するような違法コンテンツの事前抑止、発見、削除を推し進めるガイドラインおよび原則を公表した。

現在、テロリストのプロパガンダや排外的・人種差別的スピーチといった暴力や憎悪を誘発する違法コンテンツがオンラインで急増しており、そのような問題に対応するためのオンライン・プラットフォームの役割、ならびに社会的責任の必要性が増している。このたび公表されたガイドラインおよび原則では、オンライン・プラットフォームに対して、違法コンテンツの拡散を防ぐ対策の強化を要求し、とりわけ、テロリズムやヘイトスピーチに対して迅速な行動をとるよう求めている。そして、違法コンテンツ対策として三つの手段(ツール)を提示している。

  • 検出・通知:オンライン・プラットフォームは違法コンテンツの削除に対応する担当者を設けるなどして、各国の関連する機関と密接に連携する必要がある。また、違法コンテンツの検出を迅速化するために違法コンテンツの専門的知識を有する「Trusted Flagger(信頼できる警告者)」と連携を図るべきである。その他、ユーザーによる違法コンテンツの発見を可能とするようなアクセシブルのメカニズム構築や、自動検出テクノロジーへの投資促進を図るべきである。
  • 効果的な削除:重大な危険が生じる前に違法コンテンツは速やかに削除されなければならない。欧州委員会は違法コンテンツの影響に関するタイムフレームの分析を行い、オンライン・プラットフォームは利用者に対してコンテンツポリシーを説明したり、透明性レポートを公表したりすべきである。また、インターネット企業はリスクを防ぐためのセーフガードを導入すべきである。
  • 再発の防止:オンライン・プラットフォームは、ユーザーが違法コンテンツを再びアップロードすることを思いとどまるような方策を講じる必要がある。また、欧州委員会は再発防止を促進する自動ツールの開発を支援する。