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2013.01

  • EU
  • スマート社会
欧州委員会「eヘルス行動計画」を発表

欧州委員会は、欧州の医療システムにおけるデジタル・ソリューションの十分な活用を妨げる諸問題に対応する「eヘルス行動計画」を作成し、2012年12月7日に発表した。欧州委員会は行動計画の主な目標として、患者の利益にかなうヘルスケアの改善、患者によるケアコントロールの増加、コストの削減を掲げている。

行動計画では次のような項目が改善点としてあげられている。

  • 法的に曖昧な領域を明確化する
  • システム間の相互運用性を改善する
  • 患者及び医療専門家の技能及び認識を高める
  • 個人の健康管理に関わるイニシアティブの実行を通じて患者中心の医療を行う
  • eヘルス分野の新興企業に無料で法的助言を行う

また、欧州委員会は2014年までに「mヘルス(モバイルヘルス)・グリーンペーパー」を発表する予定である。同ペーパーはモバイルヘルスの品質及び透明性問題への対応を主眼としている。

なお、今回発表された行動計画には、医療関係者が国境を越えて遠隔医療(テレメディスン:遠隔放射線、遠隔医療相談、遠隔モニタリングなどのサービス)を行う際に直面する法的問題を概観・明確化したスタッフ作業文書が添付されている。その主な内容は以下のとおりである。

  • 患者の居住する国の免許や登録が必要であるか
  • ヘルスデータの扱いをどうするか。経費はどうするのか
  • 法的アクションが伴うケースの責任制度について

今回公表された新たな行動計画は2009年に加盟国から提出された要求に対応するものであり、行動計画の策定に向けて欧州委員会は2011年にパブリック・コンサルテーションを実施した。