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2015.02

  • EU
  • スマート社会
EU市民はインターネット上の健康情報に強い関心

2014年11月に欧州委員会が公表したデジタルヘルス・リテラシー調査の結果によると、欧州市民は健康や健康的なライフスタイルに関するオンライン情報に強い関心があることが明らかになった。調査は2014年9月に実施され、EU加盟28か国の市民約2万6,000人から回答が寄せられた。主な結果は以下のとおりである。

  • 75%超がインターネットは健康情報を探す際の有力な情報源と回答した。
  • 欧州市民の6割が健康情報を探索する際にインターネットを利用した(なお15から39歳では約8割であったが、対照的に55歳以上では3分の1未満であった)。
  • インターネットを通じて健康情報を検索したことがある回答者のうち90%が、インターネットがヘルスケア関連の知識改善に役立ったと回答した。
  • インターネットで情報収集する際の関心トピックは栄養、身体活動、喫煙などである。

国別の調査結果も含めた回答は以下のとおりである。

  • 約9割がインターネットで検索した健康情報に満足しているものの、残りの1割は不満を覚えている。不満を覚えている者のうち、半数が信頼性に欠けると回答(信頼性に欠けるとの回答の割合が最も高かった国はルクセンブルクで75%、最も低かったのはエストニアで12%)、約48%が商業主義的と回答した(最も高い国はチェコで74%、最も低い国はキプロスで11%)。そして約46%が、情報が不十分であると回答した(最も高い国は73%のベルギーとポーランド、最も低い国はマルタ)。
  • 回答者の8割がインターネット上の情報は役に立ち(最も割合が高いのは英国で94%、最も割合が低いのはスロベニアの53%)、わかりやすい(英国94%、スロバキア44%)と回答した。
  • しかし、約4割の回答者は適切なソースからもたらされた情報とは思えないと回答した(英国で11%、スロバキアで82%)。
  • インターネットで検索した情報を友人や親戚と共有する割合は47%(最も比率が高い国はチェコの63%、最も低い国はエストニアの22%)で、医者の予約を取る際にインターネットを活用するは40%であった(最も高い国はギリシャで50%、最も低い国はフィンランドで23%)。

インターネットで健康情報を検索する市民の割合は国家間で差があり、オランダ(73%)やスウェーデン(70%)、デンマーク(70%)の割合が高かった一方で、ルーマニア(47%)、マルタ(49%)の割合が低かった。