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2013.06

  • EU
  • クラウド、ビッグデータ、電子政府
欧州委員会、電子政府サービスの利用状況をまとめた報告書を公表

2013年5月28日、欧州委員会はEU加盟27か国にクロアチア、アイスランド、ノルウェー、スイス、トルコの5か国を加えた合計32か国、2万8,000人の市民を対象に実施した電子政府サービスの利用状況に関する調査結果をまとめた報告書「電子政府ベンチマーク2012」を公表した。

報告書によると、現在、市民のおよそ半数(46%)が求職、図書館の利用、所得申告、出生届、パスポート申請などで電子政府サービスを利用しており、時間の節約(80%)、柔軟性(76%)、料金の節約(62%)といった面で電子政府サービスに高い評価を与えている。しかしオンライン・バンキングやオンライン・ショッピングと比較した場合、サービス利用者の満足度は高くないことも明らかとなった。

その他の調査結果は次のとおりである。

  • 利用がポピュラーなサービスとして、所得税の申告(73%)、住所変更(57%)、高等教育の入学手続きや奨学金の申請(56%)などがあげられる。
  • 調査対象の54%は依然として対面的な手続きを好んでいるが、そのうち30%はサービスが充実すれば電子政府サービスを利用する意向を述べた。
  • 電子政府サービス利用者の47%は希望するサービスがオンラインで十分に得られると回答した。

他方、欧州委員会は課題も挙げており、失業・求職、会社設立、教育などに関連するオンラインサービスの充実が必要であるという認識を示している。

欧州委員会と各国の公的機関は、2010年12月に発表された「電子政府アクションプラン」に基づき、インターネットを通じて提供されるパブリックサービスの拡大・改善に努めている。