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2016.07

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欧州委員会、卸売ローミング料金の規制に関する提案を採択

2016年6月15日、欧州委員会は2017年6月15日を予定しているEU域内の小売ローミング料金の撤廃に向けて卸売のローミング料金を規制する提案を採択した。

欧州委員会は卸売市場に関する様々な分析をふまえて、卸売のローミング料金の上限を通話が1分あたり最大0.04ユーロ、SMSが最大0.01ユーロ、データ通信が1MBあたり最大0.0085ユーロに設定した。

欧州委員会でデジタル経済・社会分野を担当するエッティンガー委員は、「ローミング料金の撤廃は消費者と市場関係者の双方が不利益をこうむらないように適切に実行されるべきである。このたびの提案により卸売市場の適切性が確保される。今後は、欧州議会と欧州連合理事会での採択に向けて作業を進めていく」とコメントした。

小売ローミング料金の廃止に向けた取り組みとしては、このたび採択された卸売ローミング料金の規制に加えて、消費者によるローミングサービスの乱用を防止するフェアユースポリシーや、これまで事業者が得ていたローミング料金の減損を補い、事業を存続させるメカニズムの構築といった検討課題が残されている。これらの課題について欧州委員会は2016年末までに関連する規則を提案する予定である。